ゲノム編集魚が市場に投入!「安全性」や「環境負荷」は大丈夫なのか?

ゲノム編集マダイ

「ゲノム編集魚」が市場に初投入される!?

リージョナルフィッシュ㈱がゲノム編集したマダイの
流通に関する届け出を農林水産省と厚生労働省に提出し、
「ゲノム編集魚の販売を開始することが決定」しました。
(※2021年9月17日)
マダイ_22世紀鯛

ゲノム編集の販売はトマトに続き、2品目となります。

このままだと、どんどんとゲノム編集した食品が知らぬ間に
私達の食卓にあがってくる可能性があります。

この記事では、
「安全面」及び「生態系への影響」はどうなるのか?
について考えていきます。

そもそも「ゲノム編集」とは?

「ゲノム編集」とは
遺伝子を効率よく改変し、生き物に狙った通りの性質や機能を持たせる技術」です。

今回発表されたマダイはゲノム編集によって
可食部が1.2倍以上」に増えて、「飼料利用効率が14%も向上」しているとのことです。

そして、これは遺伝子組み換えとは異なり、外部から遺伝子を組み込んでいないため「自然界で起こることを人為的にやっているだけ」という解釈です。

ですが、既存の遺伝子に人為的に突然変異を発生させれば、
未知のタンパク質に変化する可能性も否定できません

市場投入による「影響」は?

今回のマダイの販売はクラウドファンディングのサイトのみになっています。

そして、今回のマダイについては「食品表示法ではゲノム編集の表示義務はない
けれども、知らないうちに消費者が食べてしまうことがないように情報発信をして
消費者には選ぶ権利があるように徹底する」と説明しています。

そのため、ゲノム編集魚の消費者への影響はまだ少ないと考えています。
市場

今後はどうなっていってしまうのか?

リージョナルフィシュのマダイは「22世紀鯛」というブランド名で販売していきます。
このネーミングのように、22世紀の私達の食卓は「ゲノム編集食品で埋め尽くされている」のでしょうか?

今後、ゲノム編集食品を製造する企業は爆増する可能性は高いです。

その際にリージョナルフィッシュのように、「表示義務がなくてもキチンと表示する
と良心のある企業であればよいのですが、絶対にそのような企業だけではありません。
ゲノム編集
まだ、ゲノム編集食品は長期的なスパンでの安全性は不明ですし、生体が逃げ出した時に生態系に与える影響も不明確です。

今後は、企業の良心に頼るだけでなく表示義務の義務化や「生体の管理の基準」など
法律の整備も含めて規制していかなければならないと考えます。
法律
また、さらなる遺伝子操作技術によって生態系を守ることも必要です。
(例えば、生体が流出しても問題ないように繁殖能力がない個体のみゲノム編集「可」にする等)

そして、私達は今後も「生産者」または「消費者」として
この技術には注視していかなければなりません!!

参考:水産経済新聞 2021年9月22日

 

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