本当に「安心・安全」な海産物とはなにか?

本当に「安心・安全」な海産物とはなにか??

「養殖」を新規ビジネスとするには、「どのような品質の海産物を作りたいのか」ということきちんと決めておくことはとても重要です。
そこで、今回は現状の海産物の安全性はどうなっているのか?
お客様(消費者)目線で考えていきます。

問題:本当に安心・安全な海産物はどちらでしょうか?

1.養殖もの 2.天然もの

答えは「養殖もの」だと考えています。
根拠とランキングは下記の通りです。

私の考える海産物の「天然」と「養殖」の安全性ランキング。

~海産物の安全性ランキング~

1位 陸上養殖(薬品不使用)
2位 天然もの
3位 通常の海面養殖(薬あり)

1位にあげたのは陸上養殖(薬品不使用)です。これは完全に「安全・安全」です!
水産物なのにその製品(魚介類)が何を食べたて育ったのか?というところまで保障できます。
もちろん抗生物質等の薬品は不使用です。
水質管理もしているので、重金属や放射性物資等ももちろん影響なしです。
しかし、このような製品は作っている場所が限られており、手に入れるのが非常に難しいのが現状です。

2位はやっぱり天然。
今までは「天然もの」が一番安心・安全な水産物でした。
しかし、近年は海洋汚染等により魚介類への影響がでてきています。
天然ものは「どこの海で汚染され」、「どんなものを食べで育ったか」がわからないため、消費者の不安感は高まってきています。
海は広いため、悪い物質も薄く広がっており、過剰に気にすることはないですが不安は残ります。(これを心配しないといけなくなってるのは嫌なことです。。。)

3位 養殖(薬あり)
薬ありの高密度で養殖した魚はやはり安全性には不安があります。。。。
しかし、生産効率、需要の確保のためキレイごとばかりではダメで、養殖は絶対に必要です。
必要ですが、やはり「安心・安全」と「持続可能性」は考えていきたいところです。

まとめ

今回はお客様(消費者)目線でご紹介いたしました。
もし、養殖を新規ビジネスを始めた場合、競合商品は「天然もの」や「海外の養殖もの」となります。
「養殖」は「天然もの」と違い、餌の給仕や水質管理といった費用がどうしてもかかります。
「天然もの」や「海外の養殖もの」と戦う場合はなんらかの付加価値が必要です。
その際に、「安心・安全の保障」は養殖の大きな付加価値になります。

新規で養殖ビジネスをする場合は「安心・安全」を一番重視するのか、または「生産性」を高めることを重視するのかを事前に決めておく必要があります。
それによって養殖スタイルも「海面養殖」なのか「陸上養殖」なのかも決まってきます。

ご参考になれば幸いです。

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