「カニ」は「エビ」の進化形!?そのルーツを辿ってみた!

「カニ」は「エビ」の進化した姿なのか?

私たち日本人はエビやカニといった甲殻類が大好きです。これから、年末はカニパーティー盛り上がり、年始のおせち料理にはクルマエビが登場します!どちらも、美味しい「エビ」と「カニ」ですが、実は「カニ」先祖は「エビ」なのです!!

今回は「エビ」が進化して、「カニ」になるまでの壮絶なストーリーを順を追って解説していきます。

エビの仲間の先祖「アミ」

長い進化のスタートはこの「アミ」から始まります。「アミ」はエビに似た見た目の小型の甲殻類です。この時は、機敏に動くこともできず、海の中をただプカプカと漂っていました。

しかし、この形態では遊泳力がなくて下のイラストのような魚に簡単に捕食されてしまいます、、、、。

「アミ」から「クルマエビ」に進化!!

そこでアミは遊泳力をアップさせ「クルマエビの仲間」へと進化しました。この中には、クルマエビはもちろんですが、今世界中で一番消費されているバナメイエビや、ブラックタイガー、アルゼンチンアカエビ、サクラエビもこの仲間です。

↑写真:クルマエビ)

しかし、クルマエビの仲間には問題がありました。。。
それはクルマエビの仲間は卵を産むと水中にばらまく性質を持っていたのです。そのため、子供のエビの生存が思うようにいきませんでした。

「クルマエビ」から「ボタンエビ」に進化!!

クルマエビの産んだら産みっぱなしの性質をなくし、産んだ卵は自分で守るスタイル進化しました。そんな子供想いのエビが「ボタンエビ」の仲間です。テナガエビ、甘エビ、スジエビもこの仲間です。

↑写真:子持ちの甘エビ)

しかし、子供を守るようになったエビですが、卵だけでなくエビ自体が捕食対象生物であるため親子ともども天敵に捕食される問題がでてきました。また、水中を泳ぐと捕食される確率も高いためさらなる進化が求められました。。

「ボタンエビ」から「伊勢エビ」に進化!!

水中を泳いでると天敵である魚に見つかりやすいし、やわらかい殻だとすぐに食べられてしまう。だったら、「泳ぐのをやめて、硬い殻を身に着けてしまえばいいじゃないか!!」
そうして進化したのが「伊勢エビの仲間」です。オマールエビ、ウチワエビ、アメリカザリガニもこの仲間です。

↑写真:鎧をまとった伊勢海老)
こうして、鎧のような硬い殻を手に入れた伊勢海老ですが、海の中にはこの装甲を持ってしても捕食してしまう生物がたくさんいます。そのため、「生身じゃしんどいのでマイホームが欲しい問題」がでてきました。

↑イメージ:夢のマイホーム)

「伊勢エビ」から「ヤドカリ」に進化!!

伊勢エビは海の中でマイホームを探す旅にでました。軽石や木材もトライしましたがなかなかフィットするマイホームが見つかりませんでした。しかし、旅をしているうちにサイズがたくさんあり、身近で入手しやすい貝殻がマイホームに適していることに気が付きます。そして、貝殻のマイホームを手に入れるという進化を遂げたのが「ヤドカリの仲間」です。

↑写真:夢のマイホームを手に入れたヤドカリ)
夢のマイホーム&シェルターを手に入れたヤドカリですが、貝の中はやっぱり窮屈でした。そして、窮屈な貝の中で暮らしていたため、らせん状に体はゆがむし、移動しにくい問題がでてきました。

「ヤドカリ」から「タラバガニ」に進化!!

ヤドカリでは体がゆがむし、歩きにくくて餌も探せない。さらに、タコやウツボは貝殻を砕いて捕食してくるためマイホームがシェルターとして機能しないと問題だらけ。
だったら、「いっそのことマイホームを捨てて、素早く歩ける足をつけた方がいいじゃないか!」そうすれば捕食生物から逃げることもできるし、餌も取りに行きやすい。こうして進化したのが「タラバガニの仲間」です。アブラガニ、ハナサキガニもこの仲間です。ここでやっと「カニ」に進化を遂げるのです。

↑写真:自由に歩き回れる足を手に入れたタラバガニ)
自由な足を手に入れたタラバガニですが、ヤドカリ時代に狭い家に閉じこもっていたため体がゆがんでしまったままです(体が左右非対称)。もっと素早く走るためには、体のゆがみを治さなければならない課題が残りました。。

「タラバガニ」から最終形態の「ズワイガニ」に進化!!

タラバガニはパーフェクトな完全体を目指しました。
装甲や強力なハサミは装備したまま、体のゆがみを矯正して左右対称にしました。
脚力もアップし、移動速度も格段に向上しました!!
この海老からの進化の集大成が「ズワイガニ」なのです。

↑写真:最終形態ズワイガニ)

まとめ

「エビ」の進化の最終形態が「カニ」であることを紹介してきました。エビがカニに進化を遂げるまでには、多くのチャレンジと失敗を繰り返しています。
農業や養殖のビジネスも「エビ」が「カニ」に進化していく過程と同じように多くのチャレンジをして失敗し、検証して次に進むPDCAサイクルをフル回転していかなければなりません。そうでなければ、急増する人口に対する食料の供給はしきれなくなります。私たち人間も新しいステージに進化する時が来ているのです!!
※PDCAサイクルについてはこちら(PDCAサイクルについて

参考書籍:からだにおいしい魚の便利帳 藤原 昌高 著

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