なぜ人間は「浮気や不倫をするのか?」生物学的に浮気や不倫をなくせない理由

なぜ人は「浮気や不倫」をするのか?

ワイドショーや週刊誌で毎日のように「東出不倫」や「ゲス不倫」や「アパ不倫」といった芸能人の不倫や浮気のニュースが流れています。不倫した人に謝罪をさせて、いくら批判をしても浮気や不倫をする人は必ず出てきます。

結論から言うと、人間の世界で「不倫や浮気」は絶対になくなることはありません

その理由は、ワイドショーや週刊誌には書かれていませんが「ある本」に浮気や不倫の本質が書かれています。
その本とはリチャード・ドーキンス博士の「利己的な遺伝子」です。

この本は「遺伝子」の視点から「なぜ人は生きるのか?」、「なぜ恋をするのか?(不倫をするのか?)」「なぜ争いをするのか?」について様々な生き物を例に説明しています。私自身、この本を読んで人生の考え方を一変させられました!私たちが生きている意味について理解を深めたい方は必見の一冊です!
(本来は今回のテーマよりも重要なことがたくさん書かれているのですが。。。)

今回は「なぜ男と女の数はだいたい半々になるのか?」を第1ステップ、そして「なぜ不倫や浮気をするのか?」を第2ステップとしてについて生物学的な視点(遺伝子目線)でご説明していきます。
(合コンや飲み会でも話のネタとして使える内容になってます!!)

☆説明をはじめる前の前提条件☆

今回の説明の前提条件として、人間は「遺伝子を残すための乗り物」という考え方が前提となります。
つまり、この話は「遺伝子の目線」で考えていかなければなりません。「遺伝子」は自分の遺伝子を世代を超えて存続させるために、人間を進化させると考えます。そのため、人間は遺伝子を残すために生存し、何としても子供を産んで育てたい(遺伝子を残したい)と考えるようにできているということです。
これを前提に話を進めます!

なぜ、人間は男性(オス)と女性(メス)の数が半々なのか?

世界には男性と女性がだいたい半分づつの数で存在します。しかし、なぜ男性と女性の数は半々なのでしょうか?
これについて「遺伝子になった気持ち」になって考えてみましょう!

まず、人間が子孫(子供)を作るには男性の「精子」と女性の「卵子」が必要です。
男性は毎日次々と精子を作ることができます(一度に1億~4億匹!!)
しかし、女性は卵子を1づつしか作れず、一度「受精」すると子供を産むまで次の子供は作れません。(子育てには多くの労力と時間がかかります。)

こう考えると「遺伝子」としては精子をたくさん作れるオスになった方が、自分の遺伝子をたくさん後世に残せます!!すると世界はどうなるでしょう?人間はオスばかりになり、メスが希少な存在になります。

この状態になると、遺伝子としてはオスになるメリットが少なくなります。つまり、人間がオスばかりになると精子が過剰に余って、「遺伝子(精子)」がメスにありつけずに子孫が残せないのです。

こうなると、「遺伝子」はオスではなく、効率が悪くても確実に子孫の残せるメスになるように進化していきます。

このように「遺伝子」は状況に応じて「オス」と「メス」の有利な方になろうとします。
そのため、結果としては「オスとメスの比率は半分半分となる」のです。

なぜ、人間は「不倫や浮気」をするのか?

これは男と女が半々になることと基本原理は同じです。(内容は少し複雑にはなりますが。)
こりらも順を追って説明いたします!

まず、この説明をするための「4人の登場人物」を紹介します!

登場人物の紹介(4タイプ)

①誠実なタイプ(男性)
特徴:長時間をかけて女性を口説く忍耐力があり、子供ができても一緒に子育てをするタイプ。簡単に口説いて付き合えるならそれはそれでOK!

②恥じらいのある真面目なタイプ(女性)
特徴:男の人に長期間に渡って熱心に求愛をされないとエッチ(交尾)しないタイプ。③浮気タイプ(男)とは絶対にお付き合いはしません。

③浮気タイプ(男性)
特徴:女性がただちにエッチ(交尾)させてくれなければ、すぐに別の女性を探しに行く。エッチした後は良い父親にもならず子育てはしない。

④尻軽タイプ(女性)
特徴:誰とでもすぐにエッチ(交尾)する。そのため、すぐに浮気タイプに引っかかってしまう。

 

世界がこの4種類のタイプの人で構成されていた場合を例にご説明します!

世界が「①誠実タイプ(男性)」と「②真面目タイプ(女性)」だけの世界!

まず、最初に「①誠実タイプ(男)」「②真面目タイプ(女)」しか世界にいないとします。
これは理想的な単婚社会になります。どの夫婦もきちんと付き合って結婚して浮気もせずにすごく平和な世界です。「遺伝子」も「①誠実タイプ(男)」と「②真面目タイプ(女)」へ均等になります。

↑イメージ:各家庭とも平和で理想的な結婚生活)

「①誠実タイプ(男性)」と「②真面目タイプ(女性)」の中に「④尻軽タイプ(女性)」が紛れ込んだ世界!

「①誠実タイプ(男)」と「②真面目タイプ(女)」しかいない世界に「③尻軽タイプ(女)」が紛れ込んだらどうなるでしょうか?「④尻軽タイプ(女)」は時間をかけないで「①誠実タイプ(男)」をゲットすることができます。そのため、「遺伝子」から見ると「②真面目タイプ(女)」よりも「④尻軽タイプ(女)」になる方が子孫を残しやすくなります。するとどんどん「②真面目タイプ(女)」はいなくなり、ほどんどが「④尻軽タイプ(女性)」になります


↑イメージ:真面目女子はいなくなり、尻軽女性ばかりの社会)

「①真面目タイプ(男性)」と「④尻軽タイプ」の世界に「③浮気タイプ」が紛れ込んだ世界!

「④尻軽タイプ(女)」ばかりの世界に「③浮気タイプ(男)」が紛れ込むとやりたい浮気タイプはやりたい放題交尾をして子孫を増やすことができます。「遺伝子」にとっては「①誠実タイプ(男)」になるよりも断然「③浮気タイプ(男)」になった方がメリットがありどんどん「③浮気タイプ(男)」が増えていきます。

イメージ:③浮気タイプ(男)と④尻軽タイプ(女)メインの世界)

4人のバランスが取れた世界!!

上の「③浮気タイプ(男)」と「④尻軽タイプ(女)」の世界では「浮気タイプ(男)」は絶好調ですが、「④尻軽タイプ(女)」にとっては厳しい世界になります。その理由は「③浮気タイプ(男)」は全く子育てはやってくれないのです。そのために、「④尻軽タイプ(女)」は「①誠実タイプ(男)」を探したいのですが、誰とでも付き合ってしまうためすぐに「③浮気タイプ(男)」に引っかかってしまいます。すると、「①誠実タイプ」を選ぶことのできる「②真面目タイプ(女)」が「遺伝子的」には「③尻軽タイプ(女)」よりも子孫を残すのに有利になります。
結果として、また①誠実タイプ(男)と②真面目タイプ(女)の割合が増えていきます。
このように、4タイプの均衡がとれたのがリアルな世界なのです。

イメージ:リアルな世界は4種類の人がバランスをとって成り立っている)

結論(まとめ)

「遺伝子」は効率よく遺伝子を残せるように絶えず進化していきます。つまり、「①誠実タイプ(男)」と「②真面目タイプ(女)」だけの世界は絶対にありえないのです。必ず一定の割合で「③浮気タイプ(男)」や「④尻軽タイプ(女)」は発生します。
そのため、結論としては生物学的みると「浮気や不倫は絶対になくならない」のです。

 

だからと言って「不倫や浮気」をしてもいいとは全然思わないですが。。。
やはり、信頼できるパートナーを見つけて、心の安らぐ家庭を作っていくのが一番です!!!

記事内容の引用元:利己的な遺伝子40周年記念版 リチャード・ドーキンス
40周年記念版 日高 敏隆、岸 由二、羽田 節子、垂水 雄二 訳

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