目次
「ステンレス」とは?
「stain(よごれ)+less(ない)」でステンレスです。
stainのよごれは錆を意味しており、「サビない金属」ということを意味しています。
※現場などではステンレスのことをSUS(サス)と呼びます。
ステンレスの主成分は「鉄」です。
作り方は鉄に「クロム」、または「クロムとニッケル」を混ぜます。
そして、クロムを11%以上含有する鉄鋼のみ「ステンレス鋼」と呼びます。
【特徴】ステンレスはどのような特徴があるのか?
一番の特徴は名前の通り「サビにくい」ことです。
ステンレス鋼の表面には不動態皮膜と呼ばれるクロム酸化物からなる強固な膜が生成しています。
そのため、ステンレスは耐食性が優れています。
【種類】どんなタイプの「材質」があるのか?
ステンレスにはたくさんの種類があります。
材料の材質によって耐食性が全然違います。
(材質によって、金額も全然違います!)
ステンレス製の表記があったので錆びないかと思いきや、
安い中国製の製品などはあっという間に錆びるのはこのためです。。
ステンレスの「種類」については下記の記事に詳しくまとめています。
【ステンレスの種類】「SUS306」と「SUS316」の違いとは?SUSのランクと性能について
【用途】どのような場所で使われているのか?
ステンレスは耐食性が高いため、私達のまわりのいたるところで使われています。
例えば、下記のようなモノがあります。
~ステンレスの使用例~
・ナイフ、フォーク、バットなど食器類
・冷蔵庫やドラム式洗濯機などの水に触れる機械類
・公園の滑り台
・電車の外装
・養殖場で使用する機器類
【他の金属との比較】「アルミ」との違いとは?
ステンレスと似た性質を持つ金属に「アルミ」があります。
どちらも錆びにくい性質※を持っていますが、下記のような違いがあります。
~「ステンレス」と「アルミ」の違い~
・強度は「ステンレス」の方が強いです!
・ステンレスは光沢があってキレイ。
・アルミは熱を通しやすいが、ステンレスは熱を通しにくい。
・「アルミ」の方が加工しやすい。
※アルミニウムはもともとはイオン化傾向が高く、腐食しやすい金属です。
しかし、アルミニウムは表面に酸化皮膜(アルミナ)を形成するため錆びにくくなっています。
まとめ
ステンレスの名前は「サビない」という意味ですが、
絶対にサビないということではありません。
そのため、ステンレスの選定はとても重要です。
特に養殖や農業の分野では絶対に使用する材料であり、
選定の知識がなく業者に任せると後々問題になることも多いです。
この記事がステンレスの理解の手助けになり、現場で役立つと嬉しいです。
~参考書籍~
・トコトンやさしい金属材料の本