「はさ掛け米」の稲刈り体験(現場レポート)

稲刈り体験

2018年9月30日にNPO法人夢マッチング主催の「稲刈り祭り」に参加してきました。
今回の稲刈りを行った田んぼは、農薬や肥料を一切使用していません。
自然栽培で稲を育てています。
私もおコメの収穫をするのは人生初めてで、実際に収穫体験をして得てきた情報をご紹介していきます。

お米の収穫方法

収獲前の田んぼの準備

コメを収穫する際には「機械作業」、「手作業」のどちらの収穫であっても田んぼに入って作業がしやすいように、事前に水を抜いて田んぼの土を固めておきます。
今回の田んぼも事前に水を抜いていたため、長靴が埋まることなく作業ができました。

お米ってどうやってなっているの?

お米は稲に実っています。
これは誰でも知っていますが、この稲は収穫すると「お米」、「もみ殻」、「ワラ」の3種類に分かれます。
お米は食用ですが、副産物である「もみ殻」と「ワラ」はどうするのかとても疑問でした。
この「もみ殻」と「ワラ」は廃棄物として処分するのではなく、来年の稲作の養分にするために田んぼに戻すそうです!
私たちはその循環サイクルの中で「お米の恵み」だけをいただいているのです。

※お米の説明をするにあたり、「白米」と「玄米」の違いや、「米ぬか」と「もみ殻」の違いなどお米に関連する紛らわしい用語を下記にまとめました。

~紛らわしい用語集~
白米・・・普段食べているお米。
玄米・・・米ぬかからもみ殻を外した状態。
米ぬか・・・玄米を精米するときのカス。白米=米ぬか+玄米
籾殻(もみがら)・・・籾の一番外側にある殻。玄米を守っている。
ワラ・・・稲からもみを取った草。

 

脱穀・・・稲からもみ殻を外す工程。昔は千把扱き(せんばこき)でやっていた。今は脱穀機で処理。
脱稃(だっぷ)・・・もみ殻から玄米を取り出す工程。
精米・・・玄米からヌカをとって白米にする工程。

お米はどうやって収穫するのか?

稲刈りの方法は「機械」での収穫と「手作業」での収穫があります。

・最新機械(コンバイン)での収穫。
機械で広い田んぼの収穫をすると作業効率は圧倒的に高いです。
なんせ、コンバインという機械は1台で稲を刈りながら、脱穀までしてしまいます。
そして、残ったワラはその場で4~5cmにカットされて田んぼにまかれていくとのことです。
これらの作業を一気にできてしまうコンバイン!!まさに農業に革命を起こしてる機械です。
(しかし、壊れやすく、故障も多いためメンテナンス費用が高く、農家の収益を圧迫するのもこの機械だそうです。)

(↑写真:コンバインでの普通の稲刈り)

機械で収穫されたお米は乾燥機のある設備に持っていきすぐに乾燥していきます。
(すぐに乾燥させないとおコメが臭くなるため、コメの収獲は雨の日を避けて天気のいい日に行います。)

・カマ(手作業)での収穫
もう一つはカマでの稲刈りです。腰を曲げて一束づつ収穫していきます。
今回はこちらの方法で収穫しました。
稲刈り用のカマは刃の部分がギザギザになっており、切れ味もよく稲はサクッと簡単に刈り取ることができます。

(↑写真:稲刈り用のカマと稲刈り)

収穫した稲は田んぼの端っこに倒して置いていきます。
(育成過程で稲が倒れ、寝た状態で長時間放置されると、コメが臭くまずくなるそうです。)

(↑写真:稲刈り直後の写真)
手作業でやり切れない部分は、稲を刈って倒すだけの機械の力は借りました。
昔の人はすべてを手作業で収穫をしていたことを考えると作業量の多さにぞっとします。。。

(↑写真:稲を刈って、まとめて倒す機械)

収穫したコメはどうするの?

・普通の処理方法
コンバインで収穫されたもみは、別の場所にある乾燥機にかけられて脱稃(だっぷ)されます。
そして、玄米もしくは白米の状態で貯蔵されます。

・今回の処理方法(はさ掛け米)
今回は刈り取った稲をすぐに脱穀せずに「はさ掛け天日干し」をしました。
「はさ掛け」とは刈り取った稲を逆さにして、天日干しをして自然乾燥させる方法です。

実際の方法は刈り取った稲を片手に持てる程度に束ねて、束の根元を乾燥させたワラで結びます。
(結び方は地方地方で様々らしいですが、とりあえずは乾燥中に取れなければいいようです。)

(↑写真:はさ掛け用に結んだ稲)
そして、逆さにして専用の天日干し用の台に干していきます。
こうすることで、自然のお日様により乾燥されます。
さらに稲の養分が下におりてくることでおいしいおコメになるとのことです。
乾燥させた後は普通のお米と同じく脱穀されて、玄米か白米で保存されます。

(↑写真:はさ掛けにした稲)

まとめ

米の収穫、栗の収穫と立て続けに農作物の収穫を体験してきました。
実際に体験すると毎日の食卓で食べているものが「どのように生産されているのか」ということを全く理解していないことがよくわかります。
自分で生産・収穫に携わり、食べモノを作るのは大変ですが、体験することで得られる知識や充実感はものすごいです!
また、生産に携わり「食物のストーリー」を知った上での食事は美味しさも変わってきます。


これから1次産業を発展させていくためには生産現場と消費者がお互いに理解しあう必要があります。
今はどんなにいい農作物を作っても、消費者の興味関心が低いためその価値が正しく評価されにくくなっています。
今後の1次産業は消費者に「食のストーリー」や「生産体験」も含めて製品を提供し、付加価値を上げていくのが重要です。

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