今、SDGsなど環境に配慮した取り組みが社会的に評価されるようになってきています。
そのため、新規ビジネスとして「陸上養殖」にも注目が集まってきています。
ですが、異業種から陸上養殖に参入しようとしても、
なにからはじめてよいのかわかりません。
そもそも、陸上養殖がどのようなものか知る機会が少ないです。。
日本は養殖をしていても「海面養殖」がメインであるため、
「陸上養殖」についての情報はなかなか手に入らないのが現状です。
そんな中で、私が実際に陸上養殖の専門家としてやっていく中で
これは為になるというバイブル的なオススメ書籍を3冊ご紹介いたします。
~オススメ書籍~
①循環式陸上養殖 -飼育ステージ別〈国内外〉の事例にみる最新技術と産業化
②養殖・蓄養システムと水管理
③養殖の餌と水―陰の主役たち
この本だけで、陸上養殖を理解するのは難しいですが絶対にためになる3冊です!
目次
循環式陸上養殖 飼育ステージ別〈国内外〉の事例にみる最新技術と産業化
「陸上養殖」の「システムの仕組み」や「プラントの管理」、
「事業の採算性」など、初心者でもわかりやすく解説しています。
実際の国内外の企業での事例も含めて詳しくご紹介しているため、
新規ビジネスを始める上でのイメージ作りに適正した一冊です。
養殖・蓄養システムと水管理
こちらは、新規ビジネスとしての情報収集というよりも、
実際に実務を進めていくうえで役に立つ情報が多いです。
例えば、閉鎖循環型養殖の「海水の殺菌技術」や「システムの設計・管理方法」、
他にない内容としては「活魚輸送方法」や「水族館での水処理の方法」などの
専門的な技術者向けの内容が多く書かれています。
養殖の餌と水―陰の主役たち
こちらも実際の実務向けです。
内容は魚の「飼料の種類や栄養」や「養殖の環境管理」などです。
個人的なオススメポイントは閉鎖循環で一番の障害となる
「アンモニア」や「亜硝酸」の毒性について丁寧に記載されているところです。
また、これらを分解する「硝化細菌」についても詳しく書かれています。
この知識によって、実際の養殖の育成管理で何度も助けられた経験があります。
まとめ
今回、厳選した3冊の本をご紹介しました。
陸上養殖に興味をもってこれから調べていきたいという方には
①の書籍をオススメします。
実際に養殖に取り組む、もしくは取り組んでいる方には
現場で役に立つ②③の書籍をオススメします。
どの書籍も安くはないため購入でなく、図書館などのレンタルでも良いので
陸上養殖の世界に入る前には目を通しておいた方が良い内容が満載です。