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「IOTシステム」とは何か?
IOTとは「Internet of Things」の略です。
日本語に直訳すると「モノのインターネット」です。
今の時代はインターネットで「人」と「人」とがパソコンやスマートフォンといった端末を利用して簡単に繋がれるようになりました。
今後、IOTが発展すると「モノ」と「人」が直接インターネットに繋がる時代になっていきます。
そして、これらを使いこなすと従来よりも格段に自動化、効率化、省力化が可能を可能にする価値の高いサービスを生み出すことがでます!
「IOTシステム」でどんなことができるようになるのか?
IOTにより、「モノ」を直接インターネットに繋げると、モノを介して現実世界の状態(情報)を観測して、分析することができます。その情報は今まで人間の見ることができなかった紫外線の強さなども測定することができます。
さらに、あらゆるモノから集めた莫大なデータを機械学習(AIの活用)をすることで、具体的にやらなけらばいけない作業の内容や予測、推論までできるようになる可能性を秘めています。
今は広告(例:google)、小売り(例:amazon)のような一部の産業でしかフル活用できていない状況です。近い未来にはすべての産業がAIやIOTによって変革する時期に突入しています!!
IOTは農業・養殖でどのように役に立つのか?
農業・養殖の分野でもIOTやAIを取り入れようとする取り組みが広がってきています。
これらの技術は「アグリテック」や「アクアテック」などと呼ばれ盛り上がってきています。具体的には下記のような取り組みが行われています。
・「農業分野」での活用
農業の分野で植物工場や一部のハウス栽培では栽培環境の管理のために「室温」や「湿度」、「炭酸ガス」等のデータをIOTで測定しています。また、圃場の様子を上部からドローンで撮影して田んぼや畑の状態を確認して管理している企業も出てきています。
・「水産分野」での活用
水産の分野では、育成している魚の数を把握するために水中カメラで魚の映像を撮影し、AIで画像認識をすることで尾数を把握しています。また、日々の「水温」や「溶存酸素量(DO値)」、「pH」と言った水質管理項目を測定して育成管理に活かす取り組みも行われています。
IOTが農業・養殖でうまく活用できない理由とは?
農業・養殖でIOTやAIの技術がうまく活用できていない最大の理由は「IOTやAIを使いこなせる人が実際の現場を分かっていない」ところにあると考えています。
基本的にはIOTやAIといった技術を持っているのは大企業です。そんな大企業が自分たちの持っている「役に立つと思い込んでいる技術」を農業や養殖の生産者に押し売りする形になります。(大企業としては「効率の悪く生産性の低い農業養殖を上げてやるよ」と割と上から目線のスタンスが多いです。。)
そもそも、農業や養殖といった一次産業は儲けを出すのが非常に難しい産業です。その中で、自分たちの安い人件費よりも低いコストで効率化を図れなければこれらの技術を導入することができません。。
一次産業にIOTやAIの技術を取り入れるためには、「低いコストで最大の効果を上げなければならない」のです。
今はこれができていないため、農業・養殖の分野での最先端技術の導入がなかなか進まない状態になっています。。。
まとめ(これからのIOTやAIの技術で農業・養殖を発展させる方法)
一次産業でIOTやAIの技術を取り入れて発展させていくための方法はあります。
それは「農業・養殖の現場で実際に農作物の管理や、養殖の管理を行っている人がIOTの技術を習得して、自分達の本当に必要なシステム(生産性が飛躍的に上がるシステム)を安価で開発する」ことです。
たくさんの開発費用をかけて、現場が必要としていない機能をたくさんつけたシステムはいりません。
1次産業で使えるIOT技術とは「本当に必要な機能がカスタマイズされた、格安のシステム」です!
私はこのようなシステムを作っていきたいと考えています。
一次産業の生産者である私は今後、マイコン(ラズベリーパイ)やセンサー(水温、気温、溶存酸素、pH測定センサー)、AWS(アマゾンウェブサービス)のようなクラウドを使ったデータ収集やデータ分析をする方法を学んでいきます。
IOTを動かすにはプログラミングや電子工作の技術も必要になってきます。そのため、こららの技術も学んでいきます。
そして、まずは養殖の育成管理で本当に必要な格安のIOTシステムを作れるようにチャレンジしていきます。
その過程で学んだ情報はこのブログで今後もドンドン発信してきます!
~参考書籍~
IOT開発スタートブック
ESP32でクラウドにつなげる電子工作を始めよう!
下島 建彦 著
内容:これからは誰もがIOTシステムを作れる時代。この本では実際にマイコンを使ってIOTシステムの作り方を詳しく解説してます。
読者の対象は少しプログラミングは勉強したが、電子工作は初心者といった方向けに書かれています。(プログラミングの知識がほとんどない私でも理解はでき、IOTでどのようなことができるようになるか把握するのにとても参考になった一冊です。)