目次
イチジクの育て方
先日、イチジク農家さんを訪問し、イチジクの苗をいただきました。
イチジクについての基礎知識についてはこちら↓
イチジク栽培の基礎知識(剪定方法・栄養・食べ方について)
今回は実際にイチジクの苗を育てるチャレンジをしていきます!
この方法で本当にイチジクがうまく育つのかわからないですが成功から失敗まで含めてご紹介していきます。
育てる苗の品種は何か?
イチジクと言ってもその中でも「桝井ドーフィン」、「バナーネ」、「ブルンスウィック」、「ブラウンターキー」、「ブルジャソットグリース」、「カリフォルニアブラック」、「ショートブリッジ」、「カドタ」、「とよみつひめ」、「ホワイトイスキア」などなど、様々な種類があります。
その中でも今回育てるイチジクの品種は「桝井ドーフィン」です。
日本で最もよく栽培されている品種で、栽培する品種に迷ったらまずは桝井ドーフィンを選ぶのが無難です。特徴としては、大きな果実を多く実らせる能力が高く、皮も赤いので一番日本人の考えるイチジクのイメージにピッタリです。(品種によっては皮が赤くならない品種もあります。)
欠点としては寒さに少し弱いといった点があるため、北日本などの寒い地域では別の品種を考える必要もあります。
イチジクはどうやって育てるの?
イチジクの苗は種を植えて増やすのではなく、「挿し木」で増やします。簡単に言ってしまえば、枝を土にぶっ刺しておけば成長します。(種子を管理して育てなきゃいけない農作物や、雄雌の個体を育てて受精させて卵を産ませなければならない水産物から見ると簡単すぎます!)
挿し木はこんな感じです!
(↑写真:今年の挿し木の写真)
これを4月以降の春先に土に刺しておけば苗になります。
今回は昨年この挿し木を田んぼに突き刺し、すでに1年経過した苗をいただいて栽培をスタートしました。
(↑写真:イチジク畑でいただいてきた昨年の苗)
去年もこの苗にはイチジクの実はできましたが、1年目はさすがに食べれるサイズのイチジクはできませんでした。(実のサイズはスーパーボールくらい。。)2年目からはうまく育てればしっかりとしたイチジクの実がなるとのことで早く成長するのが楽しみです。
イチジクの成長記録
ここからは実際のイチジクの苗の成長過程の記録をご紹介していきます。
イチジクの苗の鉢植え作業(2019年3月25日)
今回いただいた苗は、畑に直接植えるのではなく鉢植えにしました。そのため、うまくいけば家庭菜園でイチジクをチャレンジする方にも参考になると考えています。
鉢植えの手順は下記の通りです。
①栽培資材の用意
近所のホームセンターで調達した資材を用意。
資材は下記の内容です。
・イチジクの苗
・プラスチック製の鉢とネット
(鉢のサイズがちょっと小さかったかも。。)
・赤玉土(ベースとなる土)
・堆肥(少量)
(↑写真:イチジク鉢植えの資材)
②鉢の準備
まずは鉢の下に空いている穴をプラスチック製のネットを切って埋めていきます。
(↑写真:鉢のセット)
③鉢植え
赤土と堆肥を混ぜ合わせます。
(↑写真:赤土に堆肥を混ぜる)
混ぜた土を鉢の下から入れていきます。
(↑写真:鉢に土を入れる)
苗をいれた時に根がつかない高さまで土を入れていきます。
その高さまで土をいれたら肥料をパラパラと追加していきます。
(こうすることで根が伸びてきたタイミングで栄養を吸収することができます。)
(↑写真:肥料パラパラ)
土を足して苗を入れて、さらに土を足してきます。
(↑写真:苗を入れて土を追加)
そして完成したのがこちら!!
(↑写真:完成したイチジクの苗の鉢植え)
庭で鉢植えのイチジクがなっていくの観察しながら育てていきます。
イチジクの芽が出てきた!2019年4月21日
春の暖かい気候になってきたことにより、初めて芽がでてきました。
(サクラの満開より少し遅れて出てきました。)
(↑写真:イチジクの芽)
イチジクの葉がどんどん成長中!!2019年5月6日
(↑写真:イチジクの葉が出てきた!)
イチジクの実が成長中☆2019年9月14日
やっとイチジクの実が赤くなってきました!!
ここまで赤くなったのは1個で、他にまだ小さいのが2つあります。
今年はこの実を大事に育てて、来年はやはり鉢植えではなく、じか植えでチャレンジしてみようと考えています。
参考書籍:
HUNDBOOK OF ICHIJIKU
育てて楽しむイチジク 栽培・利用加工
細見 彰洋 著