電験三種とはどのような資格か?については下記の記事で解説しています。
「電験三種」とはどのような資格なのか?取得すると得られるメリットとは?今回の記事では僕の体験をもとにして「電験三種の資格の取得方法」についてわかりやすく解説してきます!
目次
受験資格は?
電験三種に受験資格はありません。
学歴や年齢の制限もないため、どなたでも受験することができます!
「電験三種」の合格難易度は?
電験三種の合格率は10%前後です。
ですが、司法試験や医師免許のように受験資格がないため、
誰でも受験できることで合格率が低くなっているところがあります。
合格基準値は?
電験三種は「筆記試験のみ」で実技試験はありません。
筆記試験の科目は4科目で「理論」「機械」「電力」「法規」です。
これらの4科目の試験をすべて60点以上とれば合格となります。
〜電験の科目合格制度について〜
電験には「科目合格制度」があります。科目合格したものは3年間有効です。
電験の試験は年2回ありますので、最初に合格した科目はそれから連続5回目までは免除となります。
つまり、一度にすべて合格しなくても大丈夫なのです。
(できれば集中して一回でクリアしたいものですが。。)
独学の取得は可能なのか?
独学で合格を目指すことは可能です!
むしろ、独学の方が効率が良いと考えています。
僕も電気の知識はゼロのところから勉強をスタートしました。
勉強をはじめた当初は電験テスト内容は完全に意味不明で、予備校などに行かないと無理なのかと思いました。
しかし、今の時代は「Youtube動画」と「学習用のアプリ」がすごく優秀です。
そのため、Youtubeとアプリと過去問で勉強するのが費用も安く、効率も一番良いです。
どのくらいの勉強時間が必要なのか?
電気の知識がない状態でスタートした僕の合格までの勉強時間は「約733時間」でした。
勉強期間は3年間。受験回数は2回です。
実績としては1回目の試験で「理論」「電力」「法規」に合格。
2回目で取りこぼした「機械」に合格しました。
やり方を工夫すればあと50時間は短縮できたと思います。
効率のいい勉強方については下記でご説明していきますね。
〜勉強時間の内訳〜
・理論のテキスト1冊:127時間
・機械のテキスト1冊:152時間
・電力のテキスト1冊:78時間
・過去問&Youtube:320時間
・電力学習アプリ:15時間
・法規学習アプリ:41時間
どのように勉強したらいいのか?
電験3種の筆記科目は「理論」「機械」「電力」「法規」の4つの科目があります。
各科目の勉強を進めるオススメの順番は「理論」→「機械」→「電力」→「法規」順です。
理由として、
「理論」は電気の基礎知識といった意味合いが強いです。
そのため、まず最初は理論から手をつけるのがベストです。
もともと中学・高校で物理をしっかり勉強してきた人はすでに知っている知識も多く含まれている分野になります。
「機械」は一番理解が難しい分野です。
ここはじっくり時間をかけての理解が必要となるため2番目に学習をスタートすると良いです。
「電力」と「法規」はアプリをダウンロードしてゲーム感覚で学習スタートできます。
隙間時間でも勉強を進めやすい科目です。
理解というよりも暗記科目が多いので試験に近いタイミングでの勉強OKです。
下記には各科目の「勉強方法」と「オススメの教材(武器)」をご紹介していきます↓
「理論」の勉強方法
「理論」の勉強手順は下記の流れでやっていくのが「最短合格コース」です。
①過去問を1年分解いてみる。
②テキストを1周読んで解いてみる。
③ひたすら過去問を解いていく!
①過去問を1年分解いてみる。
①で「なぜ過去問を最初に解くのか?」「知識なしにできるわけないじゃないか?」と言われると思います。
私もそう思って②のテキストの勉強からスタートしました。
ですが、解けなくても良いので最初は過去問からやるべきです。
その目的は「最終ゴール地点をきちんと把握すること」にあります。
ゴールが見れるとそれに向けた勉強の逆算ができますが、それがなければゴールのわからないマラソン状態になってしまいます。。
とはいえ、予備知識なしに過去問をやるなら解説がとことん丁寧な参考書が必要です。
オススメは「みんなが欲しかった! 電験三種の10年過去問題集」です。
分厚い本ですが、科目ごとに解説が分かれているため持ち運びもしやすくなってます。
また、2色刷でわかりやすいレイアウトになっています!
(注意:購入の際は最新の年度版を選んでください。)
まずは「解説を見ながらでもいいので、1年分解いてみてください。」
②テキストを1周読んで解いてみる。
次はテキストベースでの学習を進めます。自分の知識のベースとなる参考書は一冊用意すると良いです。
書店にたくさんの参考書がならんでいますが、難しいのを選んでも正直理解できません。
電気の知識がほどんどなかった僕でもギリギリ理解していけたオススメはこちらです↓
ここで注意点があります!!
このテキストを「完璧にしようとして時間をかけすぎないこと」です。
僕はこのテキストを1周やりきるのに127時間も使ってしまいましたが、理解が浅くてもできるだけ早く終わらせることを重視してください。
③ひたすら過去問を解いていく!
あとは、ひたすら過去問を解いていくのが合格への最短コースです!
僕の場合は、
1年目(1回目)、1年目(2回目)、1年目(3回目)、2年目(1回目)、2年目(2回目)、
2年目(3回目)、1年目(4回目)、3年目(1回目)、3年目(2回目)、3年目(3回目)、
1年目(5回目)、2年目(4回目)、4年目(1回目)。。。。。。。
といった順で進めていきました。
この順番にした理由は、覚えているうちに3回繰り返さないと定着しないためです。
3回やればある程度時間があいても内容を覚えておくことができました。
僕の場合は「4年分を5回目まで」やることで合格できました。
また、過去問を解いていくなかでどうしても理解できないところはたくさんでてきます。
(むしろ最初のころはわからないことしかありません。。)
そこで、困った時の強い味方が「Youtube動画」です。
下記のAki塾長のチャンネルは「ほんとに無料でいいの?」
というほど優良な内容になっています。
最初に電験三種は独学で合格できるとかきましたが、この動画がなければ電気初心者では難しかったと思います。。
もっと電気の基礎的な内容がわからない時には下記の動画もとても参考になりました↓
わからない内容は動画の解説をみて、過去問を解いていけば独学でも合格に到達することは可能です!
「機械」の勉強方法
機械の勉強も「理論」科目と同じ流れで勉強していきます。
ご紹介するテキストはこちら↓
特に、機械科目のモーター関連はテキストベースだと理解不能な部分が多く出てきます。
その際は過去問の前に下記の動画を一度見てしまった方が結果的にスムーズな学習になると思います。
「電力」の勉強方法
電力も「理論」「機械」と勉強方法は基本的には同じです。
おすすめのテキストはこちら↓
ですが、電力科目は理解というよりも暗記項目が多いです。
そこで役立つのが下記のアプリです。
(このアプリは「電力」と「法規」しかありません。)
過去問を1回やったら、上記のアプリと下記のYoutube動画を見た後に過去問の繰り返しに入ると一番効率が良いと思います。
「法規」の勉強方法
「法規」は暗記が多い科目です。
そのため、一度過去問を解いてゴールを確認した後は下記のアプリを隙間時間で進めて行きます。
法規に関してはテキストはなくでも大丈夫です。それほどアプリの完成度が高いです!
そして、試験が近くなってきたら過去問の繰り返しをするのが効率的であると思います。
残念ながら、法規に動画はありませんが暗記項目が多いのでアプリと過去問で十分理解できます。
その他:「重要ポイント」が集約されたオススメの教材
すべての科目において勉強を進めていると「重要ポイント」のまとめを作りたくなります。
ですが、このポイントまとめを自分で作るとこだわりが出てしまい時間を使ってしまうものです。
そこで優秀なのが下記の予想問題集についてくる「もう一度確認したい重要事項」の冊子です。
正直この予想問題自体は解説がわかりにくくイマイチな部分がありますが、この冊子を手に入れるだけでも購入する価値はあります!これがあればほどんどの「重要ポイント」はすでにまとまっているので、あとは自分の追加分だけ書き込めばOKです!
最後に
電験三種の効率的な勉強方法について、僕の実績を含めて解説いたしました。
ですが、いくら効率よく勉強しても合格までには長い期間と多くの勉強時間が必要なのは間違いありません。
やはり合格への最大のポイントは「モチベーションを保って、どれだけ勉強時間を確保できるか」になってきます。
ときどき挫折しそうになる時もあると思いますが合格目指して頑張ってください!!
この記事を読んでくださった方々の御健闘を祈っております!!