目次
どんな補修方法か?
「水道管」や「ボ イラーの蒸気配管」などは水漏れするとホントに厄介です。
特に圧力がかかってる配管では「水」や「蒸気」が吹き出して大変なことになります!
これらの配管の多くは金属製です。
常に水に触れている配管の腐食は避けられません。
また、一度組み立てて接着してしまった塩ビの配管も水漏れすると直せません。
今回はそんな金属や塩ビの配管の水漏れを自分で簡単に止めることができる
「最強の補修方法」をご紹介します!!
注意:
この方法はあくまでも「応急補修」です。
水漏れした腐食箇所は専門業者に頼んで、パーツを新品に交換するのが一番確実なのは間違いないです。
とは言っても、
「業者に頼むとめちゃくちゃ費用が高いから自分で安く修理したい!」
「見た目は悪くても自分でなんとかしちゃいたい!」
って時に使える方法です。
どうやって補修するのか?
(修理の方法)
①修理の「材料」
修理の材料は
「エポキシパテ」と「グラスファイバー製のテープ」の2つだけです。
色々な製品を試しましたが、この2つのセットが最強です!
①「エポキシパテ」
製品名:レクターシール エポキシパテEP-200
製品特徴:
練り消しゴムのようなパテが入っています。
このパテはこねると15分であっという間に金属のように硬化します。
使い方は簡単です!
パテを手で数分手で練って、暖かくなってきたら補修したい部分にくっつけるだけ!
施工後1時間で塗装など、次の加工もできます。
使用できる素材:
金属、プラスティック、FRP、セラミック、石材、木材、コンクリートなど様々な材質で使用可能です。
※注意
一度固まったこのパテに、上から追加でパテを盛るとうまくくっつきません。
そのため、パテを追加して盛りたい場合は全部剥がしてから再度パテを盛ることをオススメします。
さらに安く済ませたい方はモノタロウに「万能パテ」という商品もあります。
(実際に使用した感じは上記のレクターシールと比較しても変わらないです。)
②「グラスファイバー製のテープ」
製品名:レクター・ハイテープ
製品特徴:
グラスファイバー製の布が包帯のように丸まって入っています。
この布を濡らして巻きつけるだけでカチカチに硬化します。
製品によって布の幅の太さが違うのでご注意ください。
幅の太さは修理したい配管の太さで変えると良いです。
目安としては、
配管の太さが30Φ(内径約3cm)以下であれば25mm幅のテープ、
配管の太さが40Φ(内径約4cm)以上であれば50mm幅のテープ、
を使用すると作業がやりやすいです。
また、モノタロウでも似たような「万能補修テープ」という製品があります。
レクターハイテープと比較するとこちらも安いです。
実際に使用した感じも似ているの問題はないです。
しかし、稀にすでに固まりかけていて接着の悪い商品が来ることがあります。。。
確実に補修したい場合はレクターハイテーブの方がオススメです。
失敗体験:
ホームセンターでは似たようなタイプの自己融着で水漏れが止まるゴム製の「アーロンテープ」もよく売っています。
これも試したのですが、圧力のかかってる配管の水は止まりませんでした。。
②修理の方法
修理の手順は下記のとおりです。
①漏れている箇所を特定する。
②「穴の大きさ」や「配管の太さ」にあわせた材料を用意。
③補修箇所を磨く。(配管が錆びている場合はしっかりサビを取る。)
④穴の空いた箇所にエポキシパテを盛る。
⑤エポキシパテの上からグラスファイバー製のテープを巻く。
①漏れている箇所の特定
まず、「水道管」や「蒸気配管」の漏水箇所を特定します。
カバーがしてある箇所は外して作業ができるようにします。
②「穴の大きさ」や「配管の太さ」にあわせた材料を用意する。
「穴の大きさ」によってパテの量を決めます。
例えば、
配管の水漏れ箇所が「ピンポイントで穴が空いている」場合、
その穴を塞げるだけのパテを用意します。
配管の水漏れ箇所が「配管のつなぎ目」である場合、
配管のつなぎ目の段差がなくなるように配管を1周できる分のパテを用意します。
そして、「配管の太さ」に合わせてテープを選定します。
(選定方法はテープの紹介の際に目安を書きました。)
この修理方法では対応できる配管の太さは50Φまでが限界です。。
それ以上の太さの塩ビ管の場合は専用の「圧着ソケット」を使った方がいいです。
↑写真:圧着ソケット
③補修箇所を磨く。
(配管が錆びている場合はしっかりサビを取る。)
補修箇所は「パテ」や「テープ」がしっかりと密着するようにヤスリで磨いておきます。
④穴の空いた箇所に「エポキシパテ」を盛る。
エポキシパテの使い方は簡単です。
必要な量を切って、練って、貼り付けるだけ!!
注意点は、こね過ぎると貼り付ける前にかたまることです。
目安としてはパテが暖かくなってきたら要注意です
また、練ってる最中に有毒な匂いがでるので風通しのよいところでやると良いです。
水圧のかからない配管であればパテだけでも水漏れがきちんと止まる場合もあります。
(不安な場合は⑤までやった方が良いです。)
⑤「エポキシパテ」の上から「グラスファイバー製のテープ」を巻く。
エポキシパテが硬化したら、グラスファイバーのテープを巻いていきます。
こちらのやり方は簡単です!
包帯のように巻かれたテープをぬるま湯に浸します。
(水が冷たいと接着が悪くなるので注意)
そしたら、後はしっかり巻くだけ!!
パテと配管の境目が一番漏れやすいため、
きっちりと境目が隠れるように巻くのがポイントです。
硬化した後は上から塗装もできるます。
そのため、サビのひどい環境ではきちんと塗装までしておくと良いです。
参考:
パテをもらなくても、修繕箇所がフラットな状態であればテープだけでも補修は可能です。
しかし、テープだけたと「つなぎ目の段差の部分」や「穴の上部の部分」がうまく抑えられずに漏れたことがあります。
まとめ
養殖の現場では日々いろいろな水漏れと戦わなければなりません。
そのため、いろいろな方法で水漏れを止める方法にチャレンジしてきました。
ビニールテープを死ぬほど巻いてみたり、、、
塩ビ配管用の接着剤をつなぎ目に流し込んでみたり、、、
シールテープを加工してみたり、、、
バテやレクターテープだけを使ってみたり、、、
業者にお願いして高額な修理代をとられたり、、、
などなどです。
そんな試行錯誤の中
「密着性は良いが圧力には弱いパテ」と「密着性は悪いが圧力に強いテープ」
を組み合わせたことにより、一番強力で確実な水漏れ防止方法を発見しました。
この方法によって「塩ビ配管の水漏れ」、「蒸気ボイラーの配管の水漏れ」
問題が一気に解決しました。
この記事が私と同じように水漏れと戦う方達の参考に少しでもなれば嬉しいです。
最後に、、、
この方法で唯一水漏れを防げなかったのは
「200V電源の高圧洗浄機のホースの水漏れ」です。
こいつはホース内の圧力が高すぎます。。。
もしも高圧洗浄機のホースに穴が空いた場合は、
無理に修理せずに最初から新しいホースを購入しましょう。