今回の記事では「蛇口から水がポタポタ漏れ続ける場合」の修理方法について解説していきます!
目次
修理のために用意する「道具」について
まずは、水道の蛇口を「修理するために必要な道具」を用意します。
必要な道具:「ウォーターポンププライヤー」または「カランプライヤー」
これらは水道のネジをはずすための道具です。
「ウォーターポンププライヤー」は大きなナットから小さなナットまでつかむことができます。
汎用性も高く、安価に購入できます!
注意点:先端の水道をつかむ部分がギザギザなので傷がつかないように布を噛ませて作業してください。
この注意点を改良したのが「カランプライヤー」です。
水道のナットに傷をつけずに作業ができます。
また、先端がモノをつかめるように突き出しているためコマパッキンもはさんで簡単にとることができます。
(これはあったら便利ですが、なくても大丈夫です。)
水漏れの「修理方法」について
ここから「水道蛇口の修理方法」について5ステップで解説してきます。
ステップ①:「止水栓」と閉じる!
まずは作業の前に「止水栓を閉じてください!」
止水栓とは「水道の元栓」のことです。
下記の様なボックスが屋外の地中に埋まっています。
中に入っている水道メーター横の「止水栓を時計回りにまわして止めます。」
↑写真:水道メーターボックス
もし、この作業をしないで水道の修理を実施すると「噴水状態」になります。
ステップ②:水漏れの「原因」を特定する。
まず、最初にどこから水漏れが発生しているか「原因の特定」をしていきます。
水栓の仕組み下記の様な構造になっています
↑図:水栓の構造
特に水漏れの原因になりやすい箇所は「3箇所」あります。
↑図:主な水漏れ原因(3箇所)
下記にそれぞれの水漏れの症状を解説していますので「原因特定」をしていきましょう!
【原因①】「三角パッキン」の劣化
水漏れの症状:「ハンドルの下」から水が漏れている。
原因:
ハンドル下の「ネジが緩んでいる可能性」があります。まずはネジを締めてみてください。それでも、止まらない場合は「三角パッキンが劣化している可能性」があります。その場合はパッキンの交換が必要です。
【原因②】「コマ(ケレップ)の劣化
水漏れの症状:「ハンドルを閉めても水が止まらない」
原因:
ハンドルを閉めても水がポタポタ漏れ続ける場合は「コマ(ケレップ)」というパーツの劣化の可能性が高いです。このパーツはコマの様な形をした金属にゴムが付いており、蛇口を締めた時に水の道を塞ぐ役割をしています。水のポタポタが止まらない場はこのパーツの交換が必要です。
【原因③】「リング(パイプパッキン)」の劣化
水漏れの症状:「通水時に蛇口の根元から水が漏れる」
原因:
「ネジが緩んでいる可能性」がありますのでまずは締めてみてください。それでもダメな場合は「ナット部分のパッキンの劣化の可能性」が高いです。その場合はパーツ交換が必要です。
ステップ③:「修理材料」の用意
「特定した原因に合わせたパーツを準備」します。
現物を見て、間違いなく購入したい場合はホームセンターの購入がおすすめです。一般的なものであれば、今はネットでの購入が便利です。
原因ごとの「交換パーツ例」は下記の通りです。
(注意:蛇口によってパーツのサイズが異なる場合がありますので型番やサイズの選定にはご注意ください。)
【原因①】の交換材料:「三角パッキン」
蛇口のハンドル下のネジの下に入っている「三角の形をしたパッキン」です。
【原因②】の交換材料:「コマ(ケレップ)」
コマには色々なサイズがありますが、一般的な家庭の蛇口は13用の横幅15mmサイズです。
【原因③】の交換材料:「リング(パイプパッキン)」
交換用のリングはパッキンとセットで販売されています。
ステップ④:パーツの交換作業
ここから実際の交換作業について解説してきます。
「原因①三角パッキン」と「原因③パイプパッキン」交換
「原因①」と「原因③」の修理は簡単です。
ウォーターポンププライヤーかカランプライヤーでネジを開けると中から交換パーツと同じモノが出てきます。これを交換前と同じように取り付ければ完了です。
「原因②コマ(ケレップ)の交換
コマを交換すいる際はハンドル下のネジを外します。
すると、蛇口の中心部に下記の様なパーツが入っています。
これは引っ張れば簡単につまみ出すことができます!
抜き取って、新しいモノに交換して元にもどせば修理完了です。
作業が終わったら「止水栓」を開くのをお忘れなく!
まとめ
この記事では「蛇口の水漏れ補修方法」について解説してきました。
一般家庭の蛇口の水漏れに対しては今回の方法で自力解決できることが多いと思います。
ですが、蛇口の「配管破損」や「止水栓の故障」といったもっと大きな問題の時は緊急性があり、被害拡大のリスクもあるためその際は業者にきちんと依頼して修繕してもらうことをオススメします。
この記事が少しでも「水漏れでお困りの方」のお役に立てれば幸いです。